舌の記憶
はっきり言って、ウナギって、言うほど魅力的じゃない。
高いし、量も少ないし、スーパーのパックウナギも人気店のウナギも国産も中国産も味の違いが良く分からん。絶賛する栄養価さえもどこか胡散臭いものがあり、値段相応のポテンシャルを秘めているとは、到底思えない。俺の舌では。
だけども、あの香ばしさ。たまに思い出して、じゅるり。となる。
それがだいたい年に一回。
間違っても二回は無い。そこまでの魅力は無いのだ。悪いが。
我が家では、年に一回、うなぎ屋の「入船」に行くことにしている。この店、旨いことはうまいが、他店と比べて旨い方なのかまでは分からない。待ち行列の嫌いな宮崎人でさえ、常に30分待ちはあたりまえの人気店なので、おそらく旨いのだろう。
じゃあ、ウナギも大して好きではなく、行列の嫌いな俺が何故入船に行くのか。
俺の目的はウナギだけではない。白いふわふわ、あれを喰らいに行くのだ。むしろ、白いふわふわだけでいい。ウナギは要らない。
白いふわふわの正体はご汁。子供の頃から大好物である。大豆(クラッシュド大豆)の食感がたまらない。しかも、腹持ちが良い。そして何より、その栄養価は賛美に値するのだ。
- ジャンル:うなぎ
- 住所: 西都市南方3316-3
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- (写真提供:MR味子)