計測できないものは制御できない
ケルビンの言葉。
初めて聞いたときは唸ってしまった。
つまり、何かを動かそうとした場合、その対象を定量化できんといかんよ、って事。
ソフトウェア開発の場合、プロジェクトの定量化が難しい。具体性を持って見積もるもんは工数と規模のみ。工数も現場の感覚で見積もっているのが関の山。
他の業種がどうかわからんが、ソフトウェア開発は勘を頼りに進めては失敗して、進めては失敗してを繰り返してるように思う。そして、ちょっとずつ『勘』が成長する様な。そんな感じ。
本来は、プロジェクトを計測して操らんといかんのよ。
ソフトウェアメトリクスって考え方があるが、これはすぐに結果が現れない。そのくせ、色々とめんどくさい。(勘に頼っていたところを計測する手間がありすぎ。)小さいソフトハウスじゃ、なかなか腰が重いだろう。計測のための予算を一体どこから出すのかと。経営者になんと説明すればよろしいのかと。
だがしかしだ、計測したプロジェクトの制御結果はその会社の資産となる。自社の開発能力を計れる事は素晴らしい事だ。同業社とのベンチマークもできるかもしれないし。
いきなり、ソフトウェアメトリクスの全てを適用するのではなく、ひとつひとつ段階的に取り組むしかないだろう。それで成果を出して、経営者に訴えかければよい。プロジェクトを正しく見積もりましょうよ、と。
ファンクションポイント、プログラムステップ数、欠陥率ここら辺からやってみるか?
初めて学ぶソフトウエアメトリクス~プロジェクト見積もりのためのデータの導き方
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